ジャズギター練習記録「サックスのソロをギターで弾いてみる。」

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ギターの練習の仕方はたくさんあると思います。

留学していたときによくやっていたのがトランスクライブです。

 

特にサックスのフレーズはよくやりました。

 

日本に帰ってきてからあまりできていなかったので、

 

久しぶりにやってみたのがこのChris PotterのAll The Things You Areです。

このテイク自体ブートレッグらしいのですが、

音も綺麗に録れていたのでやってみました。

 

もちろん全部やってやる氣で張り切って初めて見たんですが、

全然進みません。

 

ほんの4小節ですら何時間もかかります。

 

音を一つ一つ聴き取って、ある程度1つのフレーズが採譜できたら今度はギターの運指を考えます。

 

あちこちで弾いてみて一番弾きやすい運指を見つけます。

 

そしたらまた次のフレーズ。

 

それを繰り返していってやっと繋げて弾ける。

 

そしたら今度はポジション移動が激しすぎたりなんかして、もう一度運指を考え直す。

 

 

そんなことを繰り返し繰り返し、テンポを少しずつ上げていき、やっとオリジナルに近い状態になる。

 

この撮影も記録ということでやりましたが、

実際のテンポより気持ち遅いです。

 

どんなに頑張っても元の速度では弾けないこともあります。

 

それは置いといてとりあえず、全体で弾けるテンポでやってます。

 

 

間違ってる音もいくつかあります。

 

1発録りなので、テイクによって弾けてた所が今回は弾けなかった、

ここは弾けたなど実は結構テイクを重ねています。

 

 

そんな中で一番全体的に間違いが少なかったものを選びました。

 

というよりここで一旦区切りを付けないと先がまだまだあるので全部一気にやるのは無理だという判断です。

 

 

普段自分が演奏するときには思いもよらない音使い、運指が出てくるのがやっていて面白いところです。

 

もはや弾けるかどうかというより、ものすごく集中して音を聴きにいく姿勢や、

 

ギターには無い、息のタイミングやら、キーをカンカン鳴らしている音まで、

 

まるで自分がそこにいて目の前で演奏を見ているかのような所まで「聴く」というのが、

 

このトランスクライブの楽しいところです。

 

 

まあ楽器の違いで弾けないという苦しいところもありますが。

 

タブ譜やバンドスコアから一旦離れて、

 

どんなに時間がかかってもいいから、どんなに短いフレーズでもいいので、

 

一回トランスクライブしてみましょう。

 

 

機械的な練習や、日々マンネリ化してしまっているような練習より、はるかに意味のある練習になると思います。

 

 

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